北原白秋の世界: その世紀末的詩境の考察

前表紙
至文堂, 1997/04/30 - 356 ページ
日本の近代文学史を美しく彩った「パンの会」の詩人、白秋、杢太郎、光太郎らは、隅田川にセーヌをしのびながら、詩と酒と青春との饗宴を繰り展げ、酔えば白秋のこの詩を当時流行の「ラッパ節」の節に合わせて歌ったものだという。享楽の底にしのび入るようなこの世紀末的哀傷こそ、彼等詩人がこよなく愛した情趣であった。本書は、そうした白秋詩の成立と展開を追いながら、その魅力の核心に迫ったものである。

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