図解再生医療工学

前表紙
立石哲也, 田中順三
工業調査会, 2004 - 318 ページ
「再生医療工学」とは、機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、工学的技術を駆使しつつ、細胞を積極的に利用して、その機能の再生を図るものです。現在、慢性的臓器機能不全疾患に対しては、臓器移植または人工臓器によるしか有効な治療法がありません。しかし臓器移植には、常に拒絶反応、免疫抑制の医学的問題と、深刻なドナー不足という社会的問題を抱えています。人工臓器も生体機能代替性、生体適合性の問題があります。これらの諸問題の解決策として、「再生医療工学」の実現が求められています。本書は、最近進展めざましい細胞基盤材料工学に主点を置き、近未来に臨床応用可能な「再生医療工学」の要素技術の展望と実用化への諸問題の解決を図解を中心に分かりやすく解説するものです。

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