戦火のバグダッド動物園を救え: 知恵と勇気の復興物語

前表紙
早川書房, 2007 - 310 ページ
バグダッド陥落後、貧窮した市民たちが市の中心にある動物園を略奪しているという。南アフリカの自然保護活動家である著者は、何か役に立ちたいと単身イラクへ乗り込むが、そこで目にしたのは想像を絶する悲惨な光景だった。大半の動物は殺されて食べられ、ライオン、クマなど残された動物たちも、不衛生な檻で飢えと渇きのなかにいた。園内は戦火と略奪で破壊され,水を汲むバケツにいたるまで盗まれていた。混乱と危険のなか、知恵と機転で餌や物資を入手し、地元のスタッフやアメリカ軍と協力しながら、少しずつ動物園を立て直す著者。しかし、問題はどんどん増えるいっぽうだった...戦争に巻き込まれた罪なき動物たちを救うべく奮闘する著者の情熱があふれる感動のノンフィクション。

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