病院の世紀の理論

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有斐閣, 2010 - 330 ページ
20世紀の日本の医療システムを理論的・歴史的に位置づける力作。現代人がイメージする「病院」での治療などの価値,機能,制度は,20世紀に導入され,作られたものであることを明らかにし,これからの医療に必要な歴史的視野にたった政策展望を提示する。
20世紀の医療は,その中核をなす制度としての「〈病院〉の世紀」であった。そして,医療システムが「生活の質」に結びつけて評価され,地域社会に戻りつつある現在,その「病院の世紀」は終焉を迎え,日本はいま医療システムの1世紀ぶりの大きな変動期に入っている。

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