「近代の超克」と京都学派: 近代性・帝国・普遍性

前表紙
酒井直樹, 磯前順一
以文社, 2010 - 359 ページ
アジア・太平洋戦争のさなか、1942年の座談会「近代の超克」をめぐる、日本、欧米、アジアの研究者による国際シンポジウム。「近代の超克」の座談会には参加しなかった三木清も含め、西田幾多郎から田邊元を経て、第三世代の三木や西谷啓治へ繋がっていく京都学派は、特に新カント派、マルクス、ヘーゲル、フッサール、ハイデッガーを丹念に読破し、西洋近代思想の受容に多大な成果を上げると同時に、日本特有の「文化」という言説を創出してきた。その壮大な経緯を批判的に再検討する国際シンポジウム。

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