公共圏の歴史的創造: 江湖の思想へ

前表紙
東京大学出版会, 2000 - 336 ページ
本書は近代性、あるいは近代思潮に関する研究書である。明治以前に遡る歴史的概念と明治以降の翻訳概念とが、現在、生活世界や政治の領域で交わされている日常語をどのように規定=拘束しているのかを問題として、“公”というカテゴリーをめぐる言説の、流布された自明性を解体し、そのことによって、社会関係の結び目(ソシアビリテ)をより生存しやすい交通様式へと開いている。

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