遺伝子は行動をいかに語るか

前表紙
培風館, 2009 - 333 ページ
行動に対する遺伝子の影響を環境との関係で浮き彫りにしようとする行動遺伝学について、その問題点にまでふれながら解説した入門書。遺伝子と環境との関係をどう読み解くかについては、「相互作用」という概念がキーワードになるが、その中身がきちんと理解されていないために誤解や無理解が生じやすい。この相互作用の解説を中心に、行動遺伝学を科学的なツールとして理解するという観点からまとめられている。人間の行動や精神の働きというダイナミックな営みに対してどのようなスタンスで理解していったらよいかを丁寧に描いた。

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