文庫人間の性はなぜ奇妙に進化したのか

前表紙
草思社, 2013 - 240 ページ
人間は隠れてセックスを楽しみ、排卵は隠蔽され、一夫一婦制である―ヒトの性は動物と比べてじつは奇妙である。性のあり方はその社会のあり方を決定づけている。ハーレムをつくるゴリラや夫婦で子育てをする水鳥、乳汁を分泌するオスのヤギやコウモリなど動物の性の“常識”と対比させながら、人間の奇妙なセクシャリティの進化を解き明かす。

著者について (2013)

ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond) 1937年ボストン生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。進化生物学者、生理学者、生物地理学者。アメリカ国家科学賞受賞。著書『銃・病原菌・鉄』(単行本、文庫とも草思社)でピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。同書は朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位に選ばれた。他に『人間はどこまでチンパンジーか』(新曜社)、『文明崩壊』(単行本、文庫とも草思社)などの著書がある。 長谷川寿一(はせがわ・としかず) 動物行動学、人間行動進化学。東京大学助手、帝京大学助教授を経て、現在、東京大学教授。動物の性行動と配偶システム、人の行動・心理の進化をテーマに研究している。

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