新しい小売空間経済学

前表紙
オフィス Sero, 2020/12/11 - 257 ページ

集積の経済学の三大原理と,フェヒナー・ベルクソンの表象の対数法則から,有賀の小売経済学を満たす,べき乗型小売空間市場モデルを導き,GIS上で動作するソフトを開発して,小売集積と消費者との相互作用を解析している.

経済学の本であるが物理学の考え方を援用している.物理学のように地理空間上で実証検証可能な普遍的モデルであり,全く新しい小売空間経済学の分野を切り開いている.

専門書であるが,実務家にも有用な情報をたくさん盛り込んでいる.

 

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目次

74 2013 年以降の失業率の低下雇用創出などは金融政策の効果による
109
8 ランダム効用選択理論
115
83 2項ロジットモデルと多項ロジットモデル
116
84 ロジットモデルのIIA特性と選択集合を特定する問題の重要性
119
85 ロジットモデルの集計問題
120
9 集積の経済学3大原理とフェヒナーベルクソン法則に基づくベき乗則ロジット商圏モデルの導出
122
92べき乗則ロジット商圏PLLTAモデルの導出
123
93 フェヒナーの法則からベルクソンの表象対数へ
126

2 買回り品
29
3 専門品
31
4 ブランドについて
33
3 小売集積と空間市場モデル略史
35
32 ライリー Reilyと重力モデルOD表分析の発展
37
33クリスタラーChristaller
39
2 産業革命以降の都市化の歴史から見たクリスタラーモデル
44
3 クリスタラーモデルの留意点
46
34 レッシュLösch
47
35 ハフHuff
50
36 ウィルソンWilson
51
37 有賀健小売店の経済学
52
38 藤田昌久ほか空間経済学
54
39 藤田昌久JFティス集積の経済学
59
4 残されている理論的課題と新し小売空間経済学のアウトライン
61
5 定数効用選択理論
65
2確率にまつわる用語説明
66
52 選択公理IIA特性厳密な定数効用モデル
69
2IIA特性と赤バス青バスパラドックスと選択集合特定問題
72
53 定数効用選択モデル
73
2ベルヌーイ試行と2項分布多項分布
74
3 ハフ Huffモデル
76
54 統計力学的エントロピーBoltzmann分布
77
2 空間的相互作用モデル
80
55小集団における多項分布の漸近形
82
2 Boltzmann 分布に関する大沢実験
83
6 所得のBoltzmann分布とパレート分布と一般的なべき分布
86
62 片対数グラフによる所得分布と Boltzmann 分布の一致度検証
89
63 高所得階級の所得のパレート分布
92
64 貯蓄に関するパレート分布
94
65 確率密度関数とパレート分布べき分布
96
66 所得や貯蓄においてなぜパレート分布が生じるのか?
99
7 フィッシャーの交換方程式と所得のBoltzmann 過程と商人の登場
101
72 お金の交換の場所の急拡大が家計最終消費支出増大に寄与した面がある
103
73 2000年大店法廃止以降の場所の急拡大
106
2表象におけるベルクソンの対数法則としてのPLLTAモデル
127
10 べき乗則ロジット商圏モデルの解析方法の特徴
131
10 2 GIS シェアコンター法の特徴
132
103 解析ソフトウェア
134
104 解析ソフトの動作の流れ
135
11 商圏解析における用語と具体的方法の説明
136
12 スケーリング指数λの値の推計
151
122 理論コンターと丁目顧客率に乖離がみられる部分の説明
156
123 GMS2において選択最大店数を8とする根拠
157
124 川口エリアにおいてGMSのデータベースの下限を3500m2とする根拠
160
13 川口エリアの GMS買回り品目的商圏解析結果の諸検討
162
132 カードデータから推計される顧客世帯数とコンターから推計される国勢調査一般世帯顧客数の比較
165
133 確率帯別買い物行動の特徴
167
134 Cjは異業態間競争による需要の漏れを指す
172
135べき乗則ロジット商圏の独占的領域と出店余地2007
175
14 大型店の集積による収穫逓増効果を津田沼のGMS近接立地で検証する
177
142 べき乗則ロジット商圏モデルは集積経済の特性とKaldor の条件を満たす
179
14 3 津田沼 GMS 集積の場合におけるPLLTA モデルの検証
180
1津田沼集積解析結果の商圏概要
182
2津田沼集積解析の数値結果
187
3 IY 津田沼が単独店の場合と集積となった場合を比較して規模に関する収穫逓増の度合いを測る
189
15 成田エリアのGMS買回り品商圏解析結果諸検討
192
16 GMSとスーパーの競争を分析する食品商圏解析の方法商圏の階層性商圏べき乗則はフラクタルではないことに関する議論
199
162 川口エリア食品商圏解析結果の商圏図事例
207
163 スーパーの出店余地2007について1次商圏図でみる
212
164 べき乗則ロジット商圏はフラクタルではないことについて
214
2商圏べき乗則はフラクタルでない
218
17 結論
219
2表象としての効用とフェヒナーベルクソンの法則
222
3結論の結論と PLLTAモデル導出までの考え方の順序
225
18 あとがきー本書成立の経緯あとがきー本書成立の経緯
229
謝辞
245
参考文献
246
奥付
257
著作権

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