2つの名前をもつカラス

前表紙
クリエイティブメディア出版 - 48 ページ

第1回クリエイティブメディア出版・えほん児童書コンテスト

えほんストーリー部門『最優秀部門賞』受賞作


「2つの名前をもつカラス」


■ストーリー

あるところに 1羽のカラスがいました。そのカラスの名前は"カン太"といいました。

カン太は人間が大きらい。それは、カン太がゴミぶくろをつついていると、人間にほうきでたたかれ、けがをしてしまったからでした。ある日、カン太が木に止まり、かきのみをたくさん食べてうとうとねむっていると、足をすべらせて、じめんへおちてしまいました。

すると、そこにはいじわるな男の子たちがいて、カン太をつかまえてしまいました。

「しっかりおさえろー。」そして、カン太はペンキでらく書きをされてしまったのです。

「くちばしが黒いから、黄色くぬっちゃえー。」

「やっちゃえ、やっちゃえー。えへへへへ。ぼくもやりたいなあ。顔にもかいちゃおう」

「あはははは!見ろよ、このカラス!九かん鳥みたいだぜー!」

カン太は九かん鳥にされてしまいました。

すると、こんどはペットショップにいるおじさんがカン太をのぞきこみました。

「やぁやぁ、これはわしの店からにげた九かん鳥じゃないか。きみたち、つかまえてくれてありがとう!」と言って、おじさんはカン太をペットショップへつれていってしまうのです。そのペットショップで「カン太」は心優しい「さち子ちゃん」と出会います。さて、実は「カラス」であるカン太と「九官鳥」だと信じ込んでるさち子ちゃんの新しい生活はどうなっていくのでしょう。


■イラスト

セイカノートプリンセス「美しきプリンセスの物語」でお馴染み、画家の小酒井久子氏が手掛ける。


◆企画協力◆

クリエイターズワールド

http://www.creatorsworld.net


◆出版◆

クリエイティブメディア出版

 

 

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著者について

岡山市在住です。

この作品のきっかけは、私が高校生の頃、年の離れた弟に自分の作った物語を聞かせたい、という思いからでした。

高校生の時は作品を完成させることができず、その後、大学の人形劇部で読み聞かせをすることに。そこで、この作品を作りました。

これからも仲間と共有したキラキラ輝く宝物を胸に物語を作っていきたいと思います。

 

書誌情報