新潮, 第 97 巻新潮社, 2000 |
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303 ページ
... わけです。ですから、身体を媒介にして、筆で書くという記述の伝統は貴重です。江戸の文人、随筆家はこれをみんなやっていた。だから江戸の随筆選を見ると、ほとんど民俗学みたいなものです。体系化しないで、なんでも書き込むという流れがもともとあった ...
... わけです。ですから、身体を媒介にして、筆で書くという記述の伝統は貴重です。江戸の文人、随筆家はこれをみんなやっていた。だから江戸の随筆選を見ると、ほとんど民俗学みたいなものです。体系化しないで、なんでも書き込むという流れがもともとあった ...
265 ページ
... わけです。「戦争と平和」は、冒頭がいきなりフランス語の会話で始まるわけですが、日本の伝統的なロシア文学者は、その部分を普通に訳して、ルビでフランス語の読みを入れたり、あるいはその部分を全部仮名で訳したりとかいろんなことをやっています ...
... わけです。「戦争と平和」は、冒頭がいきなりフランス語の会話で始まるわけですが、日本の伝統的なロシア文学者は、その部分を普通に訳して、ルビでフランス語の読みを入れたり、あるいはその部分を全部仮名で訳したりとかいろんなことをやっています ...
267 ページ
... わけですね。山内そうなんです。歴史学の叙述は読者を騙してはいけないのです(笑)。手紙などの史料を生のままにさらけ出しますからね。それだけに「無限カノン」の構成は見事でした。島田実際に、蝶々夫人のモデルになった人はいたらしいんですが、それが ...
... わけですね。山内そうなんです。歴史学の叙述は読者を騙してはいけないのです(笑)。手紙などの史料を生のままにさらけ出しますからね。それだけに「無限カノン」の構成は見事でした。島田実際に、蝶々夫人のモデルになった人はいたらしいんですが、それが ...
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