古事記, 上代歌謠荻原浅男 小学館, 1973 - 525 ページ |
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... 有りと聞かして、麗し女を有りと聞こして、さ婚ひにあり立たし、婚ひにあり通はせ、大刀が緒も未だ解かずて、をも未だ解かね、嬢子の寝すや板戸を、押そぶらひ我が立たせれば、引こづらひ我が立たせれば、青山には鳴きぬ、さ野つ鳥雉はとよむ、庭つ鳥鶏は ...
... 有りと聞かして、麗し女を有りと聞こして、さ婚ひにあり立たし、婚ひにあり通はせ、大刀が緒も未だ解かずて、をも未だ解かね、嬢子の寝すや板戸を、押そぶらひ我が立たせれば、引こづらひ我が立たせれば、青山には鳴きぬ、さ野つ鳥雉はとよむ、庭つ鳥鶏は ...
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... 有り。面さぬきのくにいひよりひ毎に名有り。故、伊予国を愛比売と謂ひ、讃岐国を飯依比古ときのくにたけよりわけあはのくにおほげつひめ 10 と謂ひ、粟国を大宜都比売と謂ひ、土左国を建依別と謂ふ。おきのみつごのしま次に隠伎之三子島を生みき。赤の名 ...
... 有り。面さぬきのくにいひよりひ毎に名有り。故、伊予国を愛比売と謂ひ、讃岐国を飯依比古ときのくにたけよりわけあはのくにおほげつひめ 10 と謂ひ、粟国を大宜都比売と謂ひ、土左国を建依別と謂ふ。おきのみつごのしま次に隠伎之三子島を生みき。赤の名 ...
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... 有りて井の中より出でたり。光りて尾有り。のたまいましなにものこた天皇問ひて曰はく、「汝は何人ぞ」とのたまふ。対へてさく、「臨は是れ国つ神なり。名を井光と為すなはよしののおびとらはじめのおやまたしののひかふ」とます。此れ則ち吉野首部が始祖 ...
... 有りて井の中より出でたり。光りて尾有り。のたまいましなにものこた天皇問ひて曰はく、「汝は何人ぞ」とのたまふ。対へてさく、「臨は是れ国つ神なり。名を井光と為すなはよしののおびとらはじめのおやまたしののひかふ」とます。此れ則ち吉野首部が始祖 ...