がらんどう

前表紙
集英社, 2023 - 120 ページ
【第46回すばる文学賞受賞作】
最も読む快楽を感じた——岸本佐知子氏(翻訳家)
不穏な虚を抱えたパワーバランスを評価したい——堀江敏幸氏(作家)
(選評より)

「ルームシェアっていうの、やらない? もっと広い部屋に住めるし、生活費も節約できるし、家事も分担できるよ」
「若い人たち同士ならわかるけど......本気なの?」
「四十過ぎた女二人が同居しちゃいけないって法律はないよ」
「でも、普通はしないよ」

人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない平井と、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作り続ける菅沼。
二人組アイドルグループ「KI Dash」の推し活で繋がった二人のコロナ禍での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが——

恋愛、結婚、出産、家族......どんな型にもうまくはまれない、でも、特別じゃない。
《今》を生きるすべての人へ、さまざまな属性を越えて響く“わたしたち”の物語。

■著者紹介
大谷朝子(おおたに・あさこ)
1990年千葉県生まれ。2022年、本作で第46回すばる文学賞を受賞。

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