Nihon koten bungaku zenshū, 第 6 巻Shōgakkan, 1975 |
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... 出し、寺に返済しておやりになった。これによって観音の大きな慈悲心と弁宗の信、十一面観音菩薩に参詣した。そして観音菩薩の手に縄をつなぎ結び、その縄を引いて、「わたしは大安寺の大修多羅誦読会の基金を借り用いましたが、返済する手だてがご ...
... 出し、寺に返済しておやりになった。これによって観音の大きな慈悲心と弁宗の信、十一面観音菩薩に参詣した。そして観音菩薩の手に縄をつなぎ結び、その縄を引いて、「わたしは大安寺の大修多羅誦読会の基金を借り用いましたが、返済する手だてがご ...
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... 出して調べてみると、いかにもわたしの申したとおりだった。そこで僧はわたしに、「そなたは事実、願を立てて家を出、仏道を修行した。しかしこの善行はあるものの、住んでいた堂の物品を勝手にたくさん消費したために、身を滅ぼした。今は帰って大若経 ...
... 出して調べてみると、いかにもわたしの申したとおりだった。そこで僧はわたしに、「そなたは事実、願を立てて家を出、仏道を修行した。しかしこの善行はあるものの、住んでいた堂の物品を勝手にたくさん消費したために、身を滅ぼした。今は帰って大若経 ...
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... 出し、景戒に与えて、「この紙にお写しなされ。わたしはよそへ行って物を乞い、また帰って来よう」と言った。そして札と書物をともに置いて去って行った。そこで景戒は、「この僧はふだんは乞食する人ではない。何のわけがあって乞食するのだろう」と言っ ...
... 出し、景戒に与えて、「この紙にお写しなされ。わたしはよそへ行って物を乞い、また帰って来よう」と言った。そして札と書物をともに置いて去って行った。そこで景戒は、「この僧はふだんは乞食する人ではない。何のわけがあって乞食するのだろう」と言っ ...