Nihon koten bungaku zenshū, 第 19 巻Shōgakkan, 1970 |
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171 ページ
... なれば、人の心を折りて、おぼしとふるまひがむばかりの振舞は、よもしはべらじ」ときこえても、あなたうち見やられて、まづものぞあはれなる。かくのみやすげなく、おぼし恨みたる気色なれど、「など 10 かくおぼすべき。あまたかかづらひ通ふは、世の ...
... なれば、人の心を折りて、おぼしとふるまひがむばかりの振舞は、よもしはべらじ」ときこえても、あなたうち見やられて、まづものぞあはれなる。かくのみやすげなく、おぼし恨みたる気色なれど、「など 10 かくおぼすべき。あまたかかづらひ通ふは、世の ...
408 ページ
... なれ」の「なれ」は伝聞。一四内大臣邸と寝覚の上の北殿は近い距離なので。内大臣が。一内大臣殿が寝覚の上の住む北殿へしばしば立ち寄られるというのは外聞が悪い『御心地のかからむほど、西山に参りてあらばや』とこそ思ようだが。一七女一の宮の御病気 ...
... なれ」の「なれ」は伝聞。一四内大臣邸と寝覚の上の北殿は近い距離なので。内大臣が。一内大臣殿が寝覚の上の住む北殿へしばしば立ち寄られるというのは外聞が悪い『御心地のかからむほど、西山に参りてあらばや』とこそ思ようだが。一七女一の宮の御病気 ...
508 ページ
... なれども、いかがはきこえむ。宮の御文を、「見もしたまへかし」と思ひければ、取りも隠さず。宮は、あやしくかたはらいたくおぼしめせど、ふさまあと取り隠しなどせさせたまはむも、様悪しきやうなれば、御なにふみおまへ覧じ入れぬやうなるを、「いと多 ...
... なれども、いかがはきこえむ。宮の御文を、「見もしたまへかし」と思ひければ、取りも隠さず。宮は、あやしくかたはらいたくおぼしめせど、ふさまあと取り隠しなどせさせたまはむも、様悪しきやうなれば、御なにふみおまへ覧じ入れぬやうなるを、「いと多 ...
多く使われている語句
あっ あの あはれ あら あり いと いみ うち おいで おぼし かく げに ここ こそ させたま さま しさ しょう そう たい だが だけ ただ たち だっ たてまつり たり たる つつ つる でも という とお ところ とも ながら なっ など なら なり なる にし のみ ばかり はず はべら はべり べき ほど まことに まし ます また まで まひ まま やう より らむ られ られる れる ろう われ 一の宮 右大臣 関白 気持 気色 言葉 御覧 広沢 考え 左衛門督 宰相 思い 思う 思っ 思ひ 思ふ 自分 出家 女御 女房 少将 心地 心中思惟 生霊 石山の姫君 大臣 大納言 中宮 中納言 殿上人 内侍督 内大臣 乳母 入道殿 琵琶 表現 物語 聞き 北の方 無名草子 様子 几帳 姨捨山