Nihon koten bungaku zenshū, 第 19 巻Shōgakkan, 1970 |
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... 行きあって、すっぽりと妻として家庭に収まってしまった身ですので、上様に対して、ほんの一言のお返事なども、どうして申しあげられましょう」などと、たいそう畏れ多く恥ずかしく、御遠慮申しあげる気持をどこまでもくずさず、更には「内大臣殿をあれ ...
... 行きあって、すっぽりと妻として家庭に収まってしまった身ですので、上様に対して、ほんの一言のお返事なども、どうして申しあげられましょう」などと、たいそう畏れ多く恥ずかしく、御遠慮申しあげる気持をどこまでもくずさず、更には「内大臣殿をあれ ...
505 ページ
... 行き通ひ習はひてはべれど、なめしなど言出でさせたまはぬ御気色の、なかなかいみじく思ひたまへらるすぐれば、近きほどながら、日ごろを過しやりはべり。おろかにのみははべらぬ心を、大皇の宮のごとわり過ぎたる当こそあつみまりにはべれ。かばかりの ...
... 行き通ひ習はひてはべれど、なめしなど言出でさせたまはぬ御気色の、なかなかいみじく思ひたまへらるすぐれば、近きほどながら、日ごろを過しやりはべり。おろかにのみははべらぬ心を、大皇の宮のごとわり過ぎたる当こそあつみまりにはべれ。かばかりの ...
520 ページ
... 行きて見思ひしここち二悲しさは、いかばかりの心地かはせし。若君の御時に、はた予をいただいて、ひたすら寝覚の上の御事御心配になるが、二月十日の宵ごろから産気づかれてひどくお苦しみになるので、いよいよ平静な人なく、屋敷中もあわただしくなって ...
... 行きて見思ひしここち二悲しさは、いかばかりの心地かはせし。若君の御時に、はた予をいただいて、ひたすら寝覚の上の御事御心配になるが、二月十日の宵ごろから産気づかれてひどくお苦しみになるので、いよいよ平静な人なく、屋敷中もあわただしくなって ...
多く使われている語句
あっ あの あはれ あら あり いと いみ うち おいで おぼし かく げに ここ こそ させたま さま しさ しょう そう たい だが だけ ただ たち だっ たてまつり たり たる つつ つる でも という とお ところ とも ながら なっ など なら なり なる にし のみ ばかり はず はべら はべり べき ほど まことに まし ます また まで まひ まま やう より らむ られ られる れる ろう われ 一の宮 右大臣 関白 気持 気色 言葉 御覧 広沢 考え 左衛門督 宰相 思い 思う 思っ 思ひ 思ふ 自分 出家 女御 女房 少将 心地 心中思惟 生霊 石山の姫君 大臣 大納言 中宮 中納言 殿上人 内侍督 内大臣 乳母 入道殿 琵琶 表現 物語 聞き 北の方 無名草子 様子 几帳 姨捨山