新潮, 第 88 巻、第 7〜9 号 |
この書籍内から
検索結果1-5 / 100
11 ページ
たとえばミナレット、それは本来尖った塔ではなく、光の塔であることは語源的
にあきらかだし、祈りの時をつげるためのバルコニーがなければ成立しない。
才能にまかせてちりばめたイメージ群を整理し文章をきたえることで、この人の
小説 ...
たとえばミナレット、それは本来尖った塔ではなく、光の塔であることは語源的
にあきらかだし、祈りの時をつげるためのバルコニーがなければ成立しない。
才能にまかせてちりばめたイメージ群を整理し文章をきたえることで、この人の
小説 ...
21 ページ
島それは盲点でしたね。佐伯さんにとって、高校時代という「時」だけではなく
、「場所」も大きいかもしれません。佐伯だから、ぼくと同じような文学青年は
、みな井上ひさしになりたい、と思っていたんです。おれは全然そうは思わ
なかっ ...
島それは盲点でしたね。佐伯さんにとって、高校時代という「時」だけではなく
、「場所」も大きいかもしれません。佐伯だから、ぼくと同じような文学青年は
、みな井上ひさしになりたい、と思っていたんです。おれは全然そうは思わ
なかっ ...
22 ページ
ただああいう人たちが私小説を壊しているから、そのあり方が面白いんですよ。
島私小説の正統性というのはどこにあるんですか?佐伯それはやはり、「私」を
壊した人が私小説を書く、ということがありますからね。「私」を壊すと言った
...
ただああいう人たちが私小説を壊しているから、そのあり方が面白いんですよ。
島私小説の正統性というのはどこにあるんですか?佐伯それはやはり、「私」を
壊した人が私小説を書く、ということがありますからね。「私」を壊すと言った
...
23 ページ
ぼくはまだ完成していないけれども、電気工としての「私」をきちんと書けば、
それは意外にだれもやっていないことだし、電気工に限らなくても「私」を生き
ていれば、作家なんて存在はなくなってしまっていいんですよ。だから、電気工
を ...
ぼくはまだ完成していないけれども、電気工としての「私」をきちんと書けば、
それは意外にだれもやっていないことだし、電気工に限らなくても「私」を生き
ていれば、作家なんて存在はなくなってしまっていいんですよ。だから、電気工
を ...
27 ページ
佐伯さんは、たとえば三浦さんのような系譜を継ぐ作家でしょう。ぼくは、
ひょっとしたらあなたは本当の「ポスト・構造主義」作家かもしれないと思って
いるんです。佐伯それは過変ですね(笑)。ただ、今後自分自身がどこへ動いてゆく
か、 ...
佐伯さんは、たとえば三浦さんのような系譜を継ぐ作家でしょう。ぼくは、
ひょっとしたらあなたは本当の「ポスト・構造主義」作家かもしれないと思って
いるんです。佐伯それは過変ですね(笑)。ただ、今後自分自身がどこへ動いてゆく
か、 ...
レビュー - レビューを書く
レビューが見つかりませんでした。
他の版 - すべて表示
多く使われている語句
あっ あと あの あり いい いた いっ いま うか うち かも かれ くる ここ させ さん しまっ しれ そう そこ それは そんな タウト だが だから だけ ただ たち だっ たと たら たり だろ つた つて てき でも という といふ とき ところ なか なかっ ながら なっ なの なら なり なる にし によって のか ぼく ほど まし ます ませ また まで みた みる もう やう よく より られ られる れる ろう わけ わたし われ 意味 河上 感じ 関係 建築 見え 言っ 言葉 考え 行っ 作品 思い 思う 思っ 時間 時代 自分 主義 書い 小説 人間 世界 生活 仙吉 津山 定価 同じ 日本 物語 文学 問題 立原正秋