新潮, 第 88 巻、第 7〜9 号 |
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11 ページ
ところがムスリムのムスリムたるところに関わる細部に、散漫な手ぬかりも見
られる。たとえばミナレット、それは本来尖った塔ではなく、光の塔であること
は語源的にあきらかだし、祈りの時をつげるためのバルコニーがなければ成立
しない ...
ところがムスリムのムスリムたるところに関わる細部に、散漫な手ぬかりも見
られる。たとえばミナレット、それは本来尖った塔ではなく、光の塔であること
は語源的にあきらかだし、祈りの時をつげるためのバルコニーがなければ成立
しない ...
13 ページ
大江委員の言う如く凡手ではなく、工芸社時代のおれの体験からも、電気工事や
下水工事のリアリズム描写の面白さは抜群の文章力と断じられる。トラウマに
苦しみ、同じことを繰り返し書くという、おれとはまったく資質の異った作家の
存在 ...
大江委員の言う如く凡手ではなく、工芸社時代のおれの体験からも、電気工事や
下水工事のリアリズム描写の面白さは抜群の文章力と断じられる。トラウマに
苦しみ、同じことを繰り返し書くという、おれとはまったく資質の異った作家の
存在 ...
55 ページ
打ち続く送別の儀式をくぐりぬけ、京都で受殊院を訪れ、「小堀遠州」との別れ
を最後に確認したあの日をもってきても、時間的な距離感や前後関係は見定めが
たいのだ。いったいその情景はどこに、どんな時間に位置づけられるのだろうか
。
打ち続く送別の儀式をくぐりぬけ、京都で受殊院を訪れ、「小堀遠州」との別れ
を最後に確認したあの日をもってきても、時間的な距離感や前後関係は見定めが
たいのだ。いったいその情景はどこに、どんな時間に位置づけられるのだろうか
。
63 ページ
構想力としての建築家はあらゆる形態と機能のハードに潜入し、すべてを自らが
変幻しつつ経験してゆくほかはないのだ。あらゆるものに移行し、潜入すること
が求められる冒険は実用的要求でありながら美的誘惑でもあるが、第三には実存
的 ...
構想力としての建築家はあらゆる形態と機能のハードに潜入し、すべてを自らが
変幻しつつ経験してゆくほかはないのだ。あらゆるものに移行し、潜入すること
が求められる冒険は実用的要求でありながら美的誘惑でもあるが、第三には実存
的 ...
64 ページ
ウトの形相があらわになってきたことが感じられる。近代の建築家の中でも、彼
のようにその立脚地、居場所が移行していった存在は少ない、こうタウト
について言いうるだろう。年少のころ家庭の経済環境にあまり恵まれなかっ
たらしい彼 ...
ウトの形相があらわになってきたことが感じられる。近代の建築家の中でも、彼
のようにその立脚地、居場所が移行していった存在は少ない、こうタウト
について言いうるだろう。年少のころ家庭の経済環境にあまり恵まれなかっ
たらしい彼 ...
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