新潮, 第 88 巻、第 7〜9 号 |
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12 ページ
このひともおれから見ればヴェテランであり、このひと自身おれなど問題にし
ていないかもしれないが、受賞によって今以上に称揚されたらわが強力な
ライバルになる作家である。そうなればなったで、望ましいことだ。ただし
あまりつきあい ...
このひともおれから見ればヴェテランであり、このひと自身おれなど問題にし
ていないかもしれないが、受賞によって今以上に称揚されたらわが強力な
ライバルになる作家である。そうなればなったで、望ましいことだ。ただし
あまりつきあい ...
18 ページ
... 的な批評だったのをよく覚えています。島あの時は佐伯さんのことをどこの誰
だか全く知らず偏見なしに読み、最初はよくある小説かなと思っていたら意外に
深刻な内容なんで驚いて、「問題小説」という言葉をたった一度だけ使いました
。
... 的な批評だったのをよく覚えています。島あの時は佐伯さんのことをどこの誰
だか全く知らず偏見なしに読み、最初はよくある小説かなと思っていたら意外に
深刻な内容なんで驚いて、「問題小説」という言葉をたった一度だけ使いました
。
23 ページ
私小説家は、確かに御当人が生きた現実を凄まじい形で書いているかもしれない
が、こんなに狭くてはいくらなんでも問題じゃないか、という人も当然いると
思う。それについてはどうでしょうか?佐伯でも、作品を考える上では、広い狭い
...
私小説家は、確かに御当人が生きた現実を凄まじい形で書いているかもしれない
が、こんなに狭くてはいくらなんでも問題じゃないか、という人も当然いると
思う。それについてはどうでしょうか?佐伯でも、作品を考える上では、広い狭い
...
24 ページ
ただ、三島の問題は歳をとることと密接に関わっているはずで、四十、五十に
ならなければ分からないのかもしれません。佐伯『仮面の告白』は、作者自身は
死んでも私小説じゃないと言っている小説でしょう。 世界が他人の顔に見える時
...
ただ、三島の問題は歳をとることと密接に関わっているはずで、四十、五十に
ならなければ分からないのかもしれません。佐伯『仮面の告白』は、作者自身は
死んでも私小説じゃないと言っている小説でしょう。 世界が他人の顔に見える時
...
25 ページ
前に話したことがある。島三島の「私」は、ここにいたくない、と言っている
だけという感じじゃない。福田恆存は「豊饒なる不毛」と絶妙な撞着語法で評
したけれども、そんなケチな問題ではなくて、あの小林秀雄の「私」の立派さに
...
前に話したことがある。島三島の「私」は、ここにいたくない、と言っている
だけという感じじゃない。福田恆存は「豊饒なる不毛」と絶妙な撞着語法で評
したけれども、そんなケチな問題ではなくて、あの小林秀雄の「私」の立派さに
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