浅田宗伯処方全集: 後編世界文庫刊行会 世界文庫刊行会, 1928 - 350 ページ |
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... 千金に芳名なし。吾が門十味常歸湯と名づく。此方及び十味常歸湯は、脊へ廻つて痛む者を主とす。猫にて腹や腰に廻るものは多くあれども、春に廻る者は少し。これ着眼の第一なり。凡そ千金外台に冷気と云ふものは、上は淡を指し下は猫氣を云ふ。仲景は滋飲 ...
... 千金に芳名なし。吾が門十味常歸湯と名づく。此方及び十味常歸湯は、脊へ廻つて痛む者を主とす。猫にて腹や腰に廻るものは多くあれども、春に廻る者は少し。これ着眼の第一なり。凡そ千金外台に冷気と云ふものは、上は淡を指し下は猫氣を云ふ。仲景は滋飲 ...
214 ページ
... 千金、外台には妊娠失仆、傷產、及び打撲傷損、諸失血に用。千金の歸湯、局方の四物湯みな此方を観とすれども、阿膠の血、茶葉の調經、これに加ふるに甘草の和中を以つてしその効妙とす。これを以つて先輩は、四物湯は板實にしてならずと云ふなり。また ...
... 千金、外台には妊娠失仆、傷產、及び打撲傷損、諸失血に用。千金の歸湯、局方の四物湯みな此方を観とすれども、阿膠の血、茶葉の調經、これに加ふるに甘草の和中を以つてしその効妙とす。これを以つて先輩は、四物湯は板實にしてならずと云ふなり。また ...
232 ページ
... 千金積氣門には桂枝・桔梗なく、括・蜀椒あり。症によつて用ふべし。七.そかく最も多し。一閑齋は龍骨・牡蠣を加へて黄胖に用。今脾勞黄の症動悸甚しく、鐵砂のぜざる者此方能く効あり。また上逆烈しき者は石膏を加え。これも閑の験なり。があり、それ ...
... 千金積氣門には桂枝・桔梗なく、括・蜀椒あり。症によつて用ふべし。七.そかく最も多し。一閑齋は龍骨・牡蠣を加へて黄胖に用。今脾勞黄の症動悸甚しく、鐵砂のぜざる者此方能く効あり。また上逆烈しき者は石膏を加え。これも閑の験なり。があり、それ ...