も、そのお母さんから戦闘で外国人を殺したら、その血を 戦闘は失敗してこちらが傷ついて、語り手はあずか これも成功する小説になるかも知れないね、Kさ もとは魯迅にあるけれど、日本にはないと思うよ、 そうなれば繁君は現金なもので靖一叔父さんの話に興味 ―しかし映画をジ・エンドに向けて進めるには、ひと いうひねこびた構想を持っていたとはなあ、その若さで不 この日、夕暮れてもむやみに明るいオレンジ色の雲の波 神社の森には森全体の奥へ通しる間道もあり、襲撃が不 ずかっているのは蒸しパンでなく、村でも作る中華風の ている、と僕は留守宅からの電話で聞いた。こちらの驚き 事故の記事は新聞の全国版にも出た。僕が驚きとともに 繁君の絵葉書には、東京出発以来かれがつねにハンドル それにしても、と僕は大きい海いに押しひしがれるよう 秋になって僕は上京した。すでにお母さんの手紙で九月 |帰京次第すぐ連絡してくれという書き置きが残されて いた。 |