近世の宗教組織と地域社会: 教団信仰と民間信仰

吉川弘文館, 1999 - 357 ページ

地域社会に生きた宗教という視角から、僧侶・寺院という仏教的要素を中心に、神道・民間宗教との関係を追究する。宗教的な要素によって結ばれる諸関係が社会に与えた影響を検討し、近世における宗教の存立意義を探る。

検索結果1-3 / 77

ページ
... 中心に据えた地域社会分析視角を提示したい。ここでは「宗教的社会関係」を、宗教的要素を中心(契機とした地域社会における人と人、村と村、人と村、さらには社会集団どうしなどが取り結ぶ社会関係と定義する。しかしながらそのことは、親族関係から地主 ...

43 ページ
... 中心地であった。その結果、寺内町としての諸特権も否定されたわずか一〇〇石足らずの小村であったにもかかわらず、在郷町として発展し、酒造業・木綿業などを中心に有力商人を輩車出した。彼らはその経済力を糧に他村に出作地を持つなど、土地経営の面 ...

50 ページ
... 中心( 近年その姿が徐々に明らかになっている真宗の講に関しては多くの研究史があるが、それらは大きく二つの側面からの評価に区別できる。その一つは、各( 4 )講宛の本願寺門主消息などの文面から、講と門主の直接的関係を強調する教団論レベルの評価で ...

ブックス