近世の宗教組織と地域社会: 教団信仰と民間信仰吉川弘文館, 1999 - 357 ページ 地域社会に生きた宗教という視角から、僧侶・寺院という仏教的要素を中心に、神道・民間宗教との関係を追究する。宗教的な要素によって結ばれる諸関係が社会に与えた影響を検討し、近世における宗教の存立意義を探る。 |
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43 ページ
... 存在が(百姓身分上層を中心とした)地域社会原理と相反するために「排除」されたという説に再検討を迫る意味も込めて、勧進組織のすべてが地域社会から「排除」されたわけではなく、その存在形態いかんでは積極的に受け入れられたということを主張する ...
... 存在が(百姓身分上層を中心とした)地域社会原理と相反するために「排除」されたという説に再検討を迫る意味も込めて、勧進組織のすべてが地域社会から「排除」されたわけではなく、その存在形態いかんでは積極的に受け入れられたということを主張する ...
24 ページ
... 存在と言わざるを得ない。しかし著者は必ずしもそうは思わない。そこで次節では、一般論化へのもくろみとして簡単にではあるが他の存在の考察を行ないたい。( g )存を構造的に理解し得る重要ポイントであるとの結論を得た。以上、一民間宗教組織の存在 ...
... 存在と言わざるを得ない。しかし著者は必ずしもそうは思わない。そこで次節では、一般論化へのもくろみとして簡単にではあるが他の存在の考察を行ないたい。( g )存を構造的に理解し得る重要ポイントであるとの結論を得た。以上、一民間宗教組織の存在 ...
36 ページ
... 存在、つまり民俗宗教とは理解しない。むしろ、そのような民俗組織そのものの存在を疑問視したい。近代に入って、身分編成・宗教(仏教)統制の枠が取れた後に存続し続けた行者組織こそ、その意味で民俗宗教と呼ぶにふさわしいものであり、両者の存在形態に ...
... 存在、つまり民俗宗教とは理解しない。むしろ、そのような民俗組織そのものの存在を疑問視したい。近代に入って、身分編成・宗教(仏教)統制の枠が取れた後に存続し続けた行者組織こそ、その意味で民俗宗教と呼ぶにふさわしいものであり、両者の存在形態に ...