ウィーン愛憎:

前表紙
中央公論新社, 2004 - 225 ページ
十年ぶりに訪れた、思い出深いウィーン。家族とのもつれた関係を修復するため、ウィーンへの「半移住」計画を曲がりなりにも実現させた著者が実感したのは、頑固で排他的な「古きよきウィーン」の消滅だった。町がきれいになり、上品な老婦人はいなくなり、蔑視の対象でしかなかった日本的趣味が流行し、はるかに騒音が増えた...。ヨーロッパ精神との格闘、家族との確執に彩られた、「ウィーン愛憎」ふたたび。

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