Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... あはれなり老木若木も山ざくらおくれさきだち花はのこら経正の返事には、旅ごろも夜なく袖をかたしきて思へばわれはとほくゆきさてまいてもたせられたる赤旗、ざっとさしあげたり。あそこ むらさめかのせいざんのさた青山之沙汰此経正 そうして巻いて持た ...
... あはれなり老木若木も山ざくらおくれさきだち花はのこら経正の返事には、旅ごろも夜なく袖をかたしきて思へばわれはとほくゆきさてまいてもたせられたる赤旗、ざっとさしあげたり。あそこ むらさめかのせいざんのさた青山之沙汰此経正 そうして巻いて持た ...
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... あはれける。青陽の春も来り、浦吹く風もやはらかに、日かここちてうこと| ||がんせいがんやなぎちこめられたる心地して、寒苦鳥にことならず。東岸西岸の柳遅そくなんしほくしかいらくすで速をまじへ、南枝北枝の梅開落巳に異にして、花の朝、月の夜、し ...
... あはれける。青陽の春も来り、浦吹く風もやはらかに、日かここちてうこと| ||がんせいがんやなぎちこめられたる心地して、寒苦鳥にことならず。東岸西岸の柳遅そくなんしほくしかいらくすで速をまじへ、南枝北枝の梅開落巳に異にして、花の朝、月の夜、し ...
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... あはれなる。塩風にくものおもひろみ、つきせぬ物思にやせ衰へて、その人とは見え給はねどそのよあんじつも、なほよの人にはすぐれ給へり。其夜は滝口入道が庵室に帰ひじりぎやうぎって、夜もすがら昔今の物語をぞし給ひける。聖が行儀を見給しごくじん ...
... あはれなる。塩風にくものおもひろみ、つきせぬ物思にやせ衰へて、その人とは見え給はねどそのよあんじつも、なほよの人にはすぐれ給へり。其夜は滝口入道が庵室に帰ひじりぎやうぎって、夜もすがら昔今の物語をぞし給ひける。聖が行儀を見給しごくじん ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝