Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... けり。御方の笠じるしには、松の葉を付けたりけほふちゆうじどのる。木曾法住寺殿さいもんの西門におし寄せにしきひたたれてみれば、鼓判官知康軍の行事承って、赤地の錦の直垂に、かぶとばかりしてん鎧はわざと着ざりけり。甲計ぞ着たりける。甲には四天 ...
... けり。御方の笠じるしには、松の葉を付けたりけほふちゆうじどのる。木曾法住寺殿さいもんの西門におし寄せにしきひたたれてみれば、鼓判官知康軍の行事承って、赤地の錦の直垂に、かぶとばかりしてん鎧はわざと着ざりけり。甲計ぞ着たりける。甲には四天 ...
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... けり。度々の高名肩をならぶる者なし。されば今度も、おほくの者どもおちゆき、うたれける中に、七騎が内まで巴はうたれざりけり。ながさかたんばち木曾は長坂をへて丹波路へおもむくともきこえけり。又龍花ごえ越にかかって北国へともきこえけり。かかり ...
... けり。度々の高名肩をならぶる者なし。されば今度も、おほくの者どもおちゆき、うたれける中に、七騎が内まで巴はうたれざりけり。ながさかたんばち木曾は長坂をへて丹波路へおもむくともきこえけり。又龍花ごえ越にかかって北国へともきこえけり。かかり ...
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... けり。あさかりけるぞや。わたせやわたせ」と下知せおぜいられければ、三万余騎の大勢みなうち入れてわたしけり。平家の方には、「あはや」とて、舟共おしうかべ、矢さきをそろへはものどもてさしつめひきつめさんに射る。源氏の兵者共是を事とも一六 ...
... けり。あさかりけるぞや。わたせやわたせ」と下知せおぜいられければ、三万余騎の大勢みなうち入れてわたしけり。平家の方には、「あはや」とて、舟共おしうかべ、矢さきをそろへはものどもてさしつめひきつめさんに射る。源氏の兵者共是を事とも一六 ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝