Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... こなたへ参ら 別当は、「それにしても昨日私の申しり合っては、各自の館をまわり持ちで宴を開いて、慰めあっていた。最初に盛のもとに集まった時に、斎藤別当が「つくづくこの世の中の様子を見ると源氏の方は強く、平家の方は敗色が濃見えるようである ...
... こなたへ参ら 別当は、「それにしても昨日私の申しり合っては、各自の館をまわり持ちで宴を開いて、慰めあっていた。最初に盛のもとに集まった時に、斎藤別当が「つくづくこの世の中の様子を見ると源氏の方は強く、平家の方は敗色が濃見えるようである ...
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吉についてあなたへ参りこなたへ参らう事も見苦しかるべし。二六ならう」ど申しければ、斎藤別当あざわらって、「まことにはふた実盛は、今度のいくさに討死せうど思ひきって候ぞ。二たび都三〇このぎどう申し上げて候ぞ」といひければ、みな人此儀にぞ ...
吉についてあなたへ参りこなたへ参らう事も見苦しかるべし。二六ならう」ど申しければ、斎藤別当あざわらって、「まことにはふた実盛は、今度のいくさに討死せうど思ひきって候ぞ。二たび都三〇このぎどう申し上げて候ぞ」といひければ、みな人此儀にぞ ...
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... こなたへ給はらん」とぞまねいたる。そくみつぶせごとうびやうさねもと清」とぞ書きつけたる。判官、後藤兵衛実基を召して、「この矢射つべき者、みかたに誰かある」と宣へば、「甲斐源氏に浅判官これをぬかせて見給へば、白の山鳥の尾をもってはいだいよ ...
... こなたへ給はらん」とぞまねいたる。そくみつぶせごとうびやうさねもと清」とぞ書きつけたる。判官、後藤兵衛実基を召して、「この矢射つべき者、みかたに誰かある」と宣へば、「甲斐源氏に浅判官これをぬかせて見給へば、白の山鳥の尾をもってはいだいよ ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝