Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... さてもあるべきならねば、それより暇こうて泣く泣くわかれ給ふに、法印かうぞ思ひつづけ給ふ。 10 おいきわかぎあはれなり老木若木も山ざくらおくれさきだち花はのこら経正の返事には、旅ごろも夜なく袖をかたしきて思へばわれはとほくゆきさてまいて ...
... さてもあるべきならねば、それより暇こうて泣く泣くわかれ給ふに、法印かうぞ思ひつづけ給ふ。 10 おいきわかぎあはれなり老木若木も山ざくらおくれさきだち花はのこら経正の返事には、旅ごろも夜なく袖をかたしきて思へばわれはとほくゆきさてまいて ...
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... さてしもあるべき事ならねば、泣くく頸をぞかいてげる。「あはれ、弓矢とる身ほど口惜しかりけるものはなし。武芸の家に生れずは、何とてかかるうき目をばみるべき。なさけならもうち奉るものかな」とかきくどき、袖をかほにおしあててさめとぞ泣きゐたる ...
... さてしもあるべき事ならねば、泣くく頸をぞかいてげる。「あはれ、弓矢とる身ほど口惜しかりけるものはなし。武芸の家に生れずは、何とてかかるうき目をばみるべき。なさけならもうち奉るものかな」とかきくどき、袖をかほにおしあててさめとぞ泣きゐたる ...
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... さて此文をあけて見給へば、通盛の卿の文にてぞありける。おち車におくべきやうもなし、大路にすてんもさすがにて、袴の腰にはさみつつ、御所へぞ参り給ひける。さて宮づかへ給ふほどに、所しもこそおほけれ、御前に文をおとされたり。女院是を一五りける ...
... さて此文をあけて見給へば、通盛の卿の文にてぞありける。おち車におくべきやうもなし、大路にすてんもさすがにて、袴の腰にはさみつつ、御所へぞ参り給ひける。さて宮づかへ給ふほどに、所しもこそおほけれ、御前に文をおとされたり。女院是を一五りける ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝