Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... しかば、ふたたび人間にかへらざるも理とこそおぼえけれ。おんさる程に、二の宮かへりいらせ給ふとて、法皇より御むかへに御車を参らせらる。御心ならず平家にとられさせ給ひて、海の浪の上にただよはせ給ひ、三年をすごさせ給ひしかば、一門大路渡儀も御 ...
... しかば、ふたたび人間にかへらざるも理とこそおぼえけれ。おんさる程に、二の宮かへりいらせ給ふとて、法皇より御むかへに御車を参らせらる。御心ならず平家にとられさせ給ひて、海の浪の上にただよはせ給ひ、三年をすごさせ給ひしかば、一門大路渡儀も御 ...
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... しかば、供御を備ふる人もなし。たま供御はそなへんとすれども、水なけれだいかいうしはば参らず。大海にうかぶといへども、潮なればのむ事もなし。がきだり是又餓鬼道の苦とこそおぼえさぶらひしか。加くて室山、鳥、 ところぐ所々のたたかひに勝ちしか ...
... しかば、供御を備ふる人もなし。たま供御はそなへんとすれども、水なけれだいかいうしはば参らず。大海にうかぶといへども、潮なればのむ事もなし。がきだり是又餓鬼道の苦とこそおぼえさぶらひしか。加くて室山、鳥、 ところぐ所々のたたかひに勝ちしか ...
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... しか。一谷を攻めめをつとおとされて後、親は子におくれ、妻は夫にわかれ、沖につりすさぎる船をば、敵の舟かと肝を消し、遠き松にむれゐる鷺をば、源氏の旗かと心をつくす。さても門司、赤間の関にて、いくさはかぎりにるあま今日を限と見えしかば、二位 ...
... しか。一谷を攻めめをつとおとされて後、親は子におくれ、妻は夫にわかれ、沖につりすさぎる船をば、敵の舟かと肝を消し、遠き松にむれゐる鷺をば、源氏の旗かと心をつくす。さても門司、赤間の関にて、いくさはかぎりにるあま今日を限と見えしかば、二位 ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝