Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
この書籍内から
検索結果1-3 / 63
ページ
... 菱も植えてお待ち申しているでしょう」と申す。「それでそのような所は鹿は通るか」。「鹿は通ります。世間が暖かになりさえしますと、ひしの様子は知っているであろう。ありのままに申してみろ」と言われた。「どうして存じないはずがありましょうか ...
... 菱も植えてお待ち申しているでしょう」と申す。「それでそのような所は鹿は通るか」。「鹿は通ります。世間が暖かになりさえしますと、ひしの様子は知っているであろう。ありのままに申してみろ」と言われた。「どうして存じないはずがありましょうか ...
ページ
... ひしは、『通盛いかになるとも、なんぢはいのちをすつべからず。いかにもしてながらへて、御ゆくゑをもたづね参らせよ』と仰せ候ひしあひだかひなきいのちいきて、れなうこそこれまでのがれ参って候へ」一六 和版「兼言」、正節本 二五九八島に着こう ...
... ひしは、『通盛いかになるとも、なんぢはいのちをすつべからず。いかにもしてながらへて、御ゆくゑをもたづね参らせよ』と仰せ候ひしあひだかひなきいのちいきて、れなうこそこれまでのがれ参って候へ」一六 和版「兼言」、正節本 二五九八島に着こう ...
ページ
... ひし程に、神無月の比ほひ、清経の中将が、『都のこころうなみひしぞ、心憂き事のはじめにてさぶらひし。浪の上にて日をくみつきものぐごらし、船の内にて夜をあかし、貢物もなかりしかば、供御を備ふる人もなし。たま供御はそなへんとすれども、水なけれ ...
... ひし程に、神無月の比ほひ、清経の中将が、『都のこころうなみひしぞ、心憂き事のはじめにてさぶらひし。浪の上にて日をくみつきものぐごらし、船の内にて夜をあかし、貢物もなかりしかば、供御を備ふる人もなし。たま供御はそなへんとすれども、水なけれ ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝