Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... ました。一谷備中守が討たれました。私までもこんなふうになってしまいましたので、あたた方がどんなに頼りなく思っておられるだろうと、それだけを心苦しく思っておした。万事あじきなさもまさるように思われましたので、あなた方にもお知らせしないで ...
... ました。一谷備中守が討たれました。私までもこんなふうになってしまいましたので、あたた方がどんなに頼りなく思っておられるだろうと、それだけを心苦しく思っておした。万事あじきなさもまさるように思われましたので、あなた方にもお知らせしないで ...
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... まし。小松の内目つかひぜんによりとも府の事は、おろかに思ひ奉らず。池の禅尼の使として、頼朝をかのだいふぼうおん流罪に申しなだめられしは、ひとへに彼内府の芳恩なり。其恩しそく争でか忘るべきなれば、子息たちもおろかに思はず。まして出しさい家 ...
... まし。小松の内目つかひぜんによりとも府の事は、おろかに思ひ奉らず。池の禅尼の使として、頼朝をかのだいふぼうおん流罪に申しなだめられしは、ひとへに彼内府の芳恩なり。其恩しそく争でか忘るべきなれば、子息たちもおろかに思はず。まして出しさい家 ...
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... ましたので、幼い君にお向かい申して、涙をこらえて尼が申しましたのは、『君はまだご存じありませんか。前世で十善の戒を守り行なった御力によって、今天子とはお生まれになりましたが、前世の悪業が原因となって、ご運はもはや尽きてしまわれました ...
... ましたので、幼い君にお向かい申して、涙をこらえて尼が申しましたのは、『君はまだご存じありませんか。前世で十善の戒を守り行なった御力によって、今天子とはお生まれになりましたが、前世の悪業が原因となって、ご運はもはや尽きてしまわれました ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝