Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... ゆくうたてさよ。まして行くすゑとてもさこそはあらんずらめと思ひく我慢をした。「さて小松殿の若君たはどうした」と言われると、「まだお人もお見えにならない」と申す。その味新中納言(知盛)は涙をはらはらと流して「都を出てまだ一日さえも過ぎないの ...
... ゆくうたてさよ。まして行くすゑとてもさこそはあらんずらめと思ひく我慢をした。「さて小松殿の若君たはどうした」と言われると、「まだお人もお見えにならない」と申す。その味新中納言(知盛)は涙をはらはらと流して「都を出てまだ一日さえも過ぎないの ...
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... ゆくほどに、土肥の二郎実平二千余騎でささへたり。其をもや 10 ぶってゆくほどに、あそこでは四五百騎、ここでは二三百騎、なか百四五十騎、百騎ばかりが中をかけわりかけわりゆくほどに、主従五騎にぞなりにける。五騎が内まで巴はうたれざれけり。木曾 ...
... ゆくほどに、土肥の二郎実平二千余騎でささへたり。其をもや 10 ぶってゆくほどに、あそこでは四五百騎、ここでは二三百騎、なか百四五十騎、百騎ばかりが中をかけわりかけわりゆくほどに、主従五騎にぞなりにける。五騎が内まで巴はうたれざれけり。木曾 ...
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... ゆくままにながむれば、山の端いづる月のごとし。平家も、「遠火たけや」といくたのもりて、生田森にもかたのごとくぞたいたりける。あけゆくままにさはべほたる見わたせば、はれたる空の星のごとし。これやむかし沢辺の螢と詠じ給ひけんも、今こそ思ひ知 ...
... ゆくままにながむれば、山の端いづる月のごとし。平家も、「遠火たけや」といくたのもりて、生田森にもかたのごとくぞたいたりける。あけゆくままにさはべほたる見わたせば、はれたる空の星のごとし。これやむかし沢辺の螢と詠じ給ひけんも、今こそ思ひ知 ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝