Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... 中納言くぎやうごしゅくしょ殿と申す公卿でわたらせ給ふ。御宿所の名とおぼえ候」と申したいめんなほければ、木曾、「さらば」とて対面す。猶も猫間殿とはえいはで、「猫殿のまれわいたるに物よそへ」とぞ宜ひける。中納言是を聞いて、「ただいまあるべう ...
... 中納言くぎやうごしゅくしょ殿と申す公卿でわたらせ給ふ。御宿所の名とおぼえ候」と申したいめんなほければ、木曾、「さらば」とて対面す。猶も猫間殿とはえいはで、「猫殿のまれわいたるに物よそへ」とぞ宜ひける。中納言是を聞いて、「ただいまあるべう ...
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... 中納言教盛卿の末子蔵人大夫業盛は、常陸国住人つちやのごらうしげゆきしゅりのだいぶつねもりちやくしくわう土屋五郎重行にくんでうたれ給ひぬ。修理大夫経盛の嫡子、皇みぎはかた后宮亮経正は、たすけ舟に乗らんと汀の方へ落ち給ひけるが、かはごえのこ ...
... 中納言教盛卿の末子蔵人大夫業盛は、常陸国住人つちやのごらうしげゆきしゅりのだいぶつねもりちやくしくわう土屋五郎重行にくんでうたれ給ひぬ。修理大夫経盛の嫡子、皇みぎはかた后宮亮経正は、たすけ舟に乗らんと汀の方へ落ち給ひけるが、かはごえのこ ...
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... 中納言は、究竟の名馬には乗り給へり、海のお| ||一おほいとのおんふねもて余町およがせて、大臣殿の御舟につき給ひぬ。御舟には人おほくこみ乗って、馬たつべきやうもなかりければ、汀へおあはのみんぶしげよしッかへす。阿波民部重能、「御馬かたきの ...
... 中納言は、究竟の名馬には乗り給へり、海のお| ||一おほいとのおんふねもて余町およがせて、大臣殿の御舟につき給ひぬ。御舟には人おほくこみ乗って、馬たつべきやうもなかりければ、汀へおあはのみんぶしげよしッかへす。阿波民部重能、「御馬かたきの ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝