Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... 何とわれず、手紙をふところに入れて、泣いてばかりいた。かなり時間がたから、いつまでもそうしているわけいかないので、ご返事をなさった。いたみ、気がかりな状態で、二年をした心のうちを書かれて、二八四書き続け、終りには一首の歌があっ涙河 ...
... 何とわれず、手紙をふところに入れて、泣いてばかりいた。かなり時間がたから、いつまでもそうしているわけいかないので、ご返事をなさった。いたみ、気がかりな状態で、二年をした心のうちを書かれて、二八四書き続け、終りには一首の歌があっ涙河 ...
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... 何といってもやは御心がいたみ、哀れにお思いになった装束をつけ、ふところから遺繩を取りして牛につけかえ、涙で目先が暗くな行く先も見えないほどだが、袖を顔押し当てて、牛の行くにまかせて、泣泣く車を進めて行った。やりなわと申す者は、つまらぬ ...
... 何といってもやは御心がいたみ、哀れにお思いになった装束をつけ、ふところから遺繩を取りして牛につけかえ、涙で目先が暗くな行く先も見えないほどだが、袖を顔押し当てて、牛の行くにまかせて、泣泣く車を進めて行った。やりなわと申す者は、つまらぬ ...
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... 何と奏するむねもすみぞめまかりいなくして、墨染の袖をしぼりつつ、泣くく罷出でられけり。此御衣をば幡にぬって、長楽寺の仏前にかけられけるとぞ聞にようごせんじこうひくらゐ女院は、十五にて女御の宣旨をくだされ、十六にて后妃の位あしたに備り ...
... 何と奏するむねもすみぞめまかりいなくして、墨染の袖をしぼりつつ、泣くく罷出でられけり。此御衣をば幡にぬって、長楽寺の仏前にかけられけるとぞ聞にようごせんじこうひくらゐ女院は、十五にて女御の宣旨をくだされ、十六にて后妃の位あしたに備り ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝