Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... 思ひいづる涙に、我からくもりてさやかならず。九重の雲のうひさかたやうさつまのへ、久方の月に思をのべしたぐひも、今の様におぼえて、薩摩かみただのりしゅりのだいぶつねもり修理大夫経盛、られておもひ月を見しこぞのこよひの友のみや都にわれを思ひ ...
... 思ひいづる涙に、我からくもりてさやかならず。九重の雲のうひさかたやうさつまのへ、久方の月に思をのべしたぐひも、今の様におぼえて、薩摩かみただのりしゅりのだいぶつねもり修理大夫経盛、られておもひ月を見しこぞのこよひの友のみや都にわれを思ひ ...
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... 思ひくにのぼるほどに、駿河国浮島が原にて、梶原源太景季たかき所にうちあがり、しばしひかへておほくの馬どもを見ければ、思ひの鞍おいて、色々の縁かけ、或はあるいもろくちいくせんばん乗口にひかせ、或は諸口にひかせ、幾千万といふ数を知らず。引き ...
... 思ひくにのぼるほどに、駿河国浮島が原にて、梶原源太景季たかき所にうちあがり、しばしひかへておほくの馬どもを見ければ、思ひの鞍おいて、色々の縁かけ、或はあるいもろくちいくせんばん乗口にひかせ、或は諸口にひかせ、幾千万といふ数を知らず。引き ...
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げにも心のうちにいかばかりの事を思ひ居たるらん。只われに思ひゆるして内侍所を都へかへしいれ奉れ」と宣へば、大臣殿、むねもり「誠に宗盛もさこそは存じ候へども、さすが世の聞えもふかかよりともひなう候。且つうは頼朝が思はん事も恥づかしう候へば ...
げにも心のうちにいかばかりの事を思ひ居たるらん。只われに思ひゆるして内侍所を都へかへしいれ奉れ」と宣へば、大臣殿、むねもり「誠に宗盛もさこそは存じ候へども、さすが世の聞えもふかかよりともひなう候。且つうは頼朝が思はん事も恥づかしう候へば ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝