Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
この書籍内から
検索結果1-3 / 13
ページ
... 文覚房と申す人こそ、鎌倉殿にゆゆしき大事の人に思はれじゃうらふおんこおんでし参らせておはしますが、上臈の御子を御弟子にせんとて、ほしがらるなれ」と申しければ、うれしき事を聞きぬと思ひて、母いちにんうへにかくとも申さず、ただ一人高雄に尋ね ...
... 文覚房と申す人こそ、鎌倉殿にゆゆしき大事の人に思はれじゃうらふおんこおんでし参らせておはしますが、上臈の御子を御弟子にせんとて、ほしがらるなれ」と申しければ、うれしき事を聞きぬと思ひて、母いちにんうへにかくとも申さず、ただ一人高雄に尋ね ...
ページ
... 文覚房の宿所ありければ、それに入れ奉って、しばらくやすめ奉り、夜さ だいかくじこくじ半ばかり大覚寺へぞおはしける. れども、『叶ふまじ』とて那須野の狩に下り給ひし間、”剰、かりばへ文覚も狩場の供して、やうに申してこひ請けたり。いかおんやくそ ...
... 文覚房の宿所ありければ、それに入れ奉って、しばらくやすめ奉り、夜さ だいかくじこくじ半ばかり大覚寺へぞおはしける. れども、『叶ふまじ』とて那須野の狩に下り給ひし間、”剰、かりばへ文覚も狩場の供して、やうに申してこひ請けたり。いかおんやくそ ...
ページ
... 文覚京を出るとて、「是程老の波に望で、今日ちよくかんあすとも知らぬ身を、たとひ勅勘なりとも、都のかたほとりにぎつちやうくわじゃはおき給はで、隠岐国までながさるる、毬杖冠者こそやすからね。つひには文覚がながさるる国へ、むかへ申さむずる物を ...
... 文覚京を出るとて、「是程老の波に望で、今日ちよくかんあすとも知らぬ身を、たとひ勅勘なりとも、都のかたほとりにぎつちやうくわじゃはおき給はで、隠岐国までながさるる、毬杖冠者こそやすからね。つひには文覚がながさるる国へ、むかへ申さむずる物を ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝