Nihon koten bungaku zenshū, 第 30 巻Shōgakkan, 1975 |
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... 義経其日の装束には、赤地の錦の直垂に、紫裾濃よろひくはがたかぶとの鎧着て、鍬形うったる甲の緒しめ、こがねづくりの太刀をはニきりふとりうちき、切斑の矢負ひ、滋の弓の鳥打を、紙をひろさ寸ばかりにきって、左まきにぞまいたりける。今日の大将軍の ...
... 義経其日の装束には、赤地の錦の直垂に、紫裾濃よろひくはがたかぶとの鎧着て、鍬形うったる甲の緒しめ、こがねづくりの太刀をはニきりふとりうちき、切斑の矢負ひ、滋の弓の鳥打を、紙をひろさ寸ばかりにきって、左まきにぞまいたりける。今日の大将軍の ...
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... 義経と梶原景季とは、船に逆櫓をつけるか否かで激論し、夜半に義経は嵐をおしてひそかに出発、十六日阿波に着く。勝浦付大坂越義経軍は勝浦に着き、まず桜間介能遠を相手に一勝をあげ、折しも八島の軍は手薄と聞いて、徹夜で阿波・の境大坂越を越えた。翌 ...
... 義経と梶原景季とは、船に逆櫓をつけるか否かで激論し、夜半に義経は嵐をおしてひそかに出発、十六日阿波に着く。勝浦付大坂越義経軍は勝浦に着き、まず桜間介能遠を相手に一勝をあげ、折しも八島の軍は手薄と聞いて、徹夜で阿波・の境大坂越を越えた。翌 ...
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... 義経都に候ひて、関東の大勢乱入り候はば、京都をんごくしばらそのおそれの狼籍たえ候べからず。遠国へ下り候ひなば、暫く其恐あらかたのさぶらう t じ」とおの〈一同に申されければ、緒方三郎をはじめて臼杵、へつぎまつらたう戸次松浦党、惣じて鎮西の ...
... 義経都に候ひて、関東の大勢乱入り候はば、京都をんごくしばらそのおそれの狼籍たえ候べからず。遠国へ下り候ひなば、暫く其恐あらかたのさぶらう t じ」とおの〈一同に申されければ、緒方三郎をはじめて臼杵、へつぎまつらたう戸次松浦党、惣じて鎮西の ...
多く使われている語句
あっ あら あり いくさ いち うた うち おなじ おん かけ かな くに くわ ぐわん けり けれども けん こそ させ給 さん しか じゃう しゅ せん だい ただ たりける たる たれ ちゅう といふ とし ども なか なごん なし など なら なり なる なれ のか ばかり はず はら ひき ひける ひし ぶら べき べし まし まで やう よし より らむ られける られたり らん 伊勢三郎 院宣 延慶 鎌倉殿 義経 義仲 見え 源氏 公卿 三種の神器 参ら 四郎 思ひ 次郎 女房 将軍 信濃国 申しける 申しけれ 申す 人々 摂津国 旋法 蔵人 大臣殿 大納言 中納言 直垂 八島 判官 武蔵国 文覚 兵衛 平家 平家物語 奉っ 奉る 法皇 木曾 頼朝