北米マイノリティと市民権: 第一次大戦における日系人、女性、先住民

前表紙
ミネルヴァ書房, 2009 - 223 ページ
米国、カナダの日系人は、帰化権や選挙権といった「市民権」(シティズンシップ)を認められるのにもっとも苦労したことで知られている。20世紀前半の北米日系社会は「一級市民」への道を模索し続けた―ホスト社会への同化か、それとも忠誠心か。とりわけ第一次大戦における日系人の米軍やカナダ軍への志願には、市民権獲得への期待がこめられていたのである。マイノリティにとって「一級市民」の条件はどこにあったのか。本書では、日系人を中心に女性、先住民も取り上げ、市民権獲得の過程を戦争貢献との関係から考察する。

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