現代思想, 第 35 巻、第 16~17 号青土社, 2007 |
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... 日本の近代――魯迅を手がかりとして」などの論説がある。竹内における前者の魯迅を彼は敗戦後の日本に移し、ヨーロパ的近代としての日本と日本人の自己意識への根祗的な批判的基軸として設定していった。いわば二つの魯迅によって竹内は自らの戦後的言説を ...
... 日本の近代――魯迅を手がかりとして」などの論説がある。竹内における前者の魯迅を彼は敗戦後の日本に移し、ヨーロパ的近代としての日本と日本人の自己意識への根祗的な批判的基軸として設定していった。いわば二つの魯迅によって竹内は自らの戦後的言説を ...
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... 日本とい主体は存在しないのである。日本はアジアではない、そしてヨーロッパでもない。「つまり日本は何ものでもない」と竹内はいうのである。竹内のドレイ論的な日本近代批判の反語的な言説は、何ものでもない日本をわれわれにつきつけてくるのである ...
... 日本とい主体は存在しないのである。日本はアジアではない、そしてヨーロッパでもない。「つまり日本は何ものでもない」と竹内はいうのである。竹内のドレイ論的な日本近代批判の反語的な言説は、何ものでもない日本をわれわれにつきつけてくるのである ...
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... 日本評論社の「東洋思想叢書」のために書き、一九四四年の末、私の出征中に出版された」「魯迅」創元文庫版「あとがき」)。( 5 )この魯迅の寓話的散文は『野草』に収められている。竹内が散文詩集という『野草』は一九二七年に北新書局から出版された。私 ...
... 日本評論社の「東洋思想叢書」のために書き、一九四四年の末、私の出征中に出版された」「魯迅」創元文庫版「あとがき」)。( 5 )この魯迅の寓話的散文は『野草』に収められている。竹内が散文詩集という『野草』は一九二七年に北新書局から出版された。私 ...
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