現代思想, 第 35 巻、第 9 号青土社, 2007 |
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... ここ」と言いながら、意識自身は家全体を「ここ」として思念しているとしよう。その全体を指すのであればさらにその上の屋根、左右の窓、裏手の勝手口などを指さなければならない。「ここ」と思念された家とはこうした多くの「ここ」を含んでおり、しかも ...
... ここ」と言いながら、意識自身は家全体を「ここ」として思念しているとしよう。その全体を指すのであればさらにその上の屋根、左右の窓、裏手の勝手口などを指さなければならない。「ここ」と思念された家とはこうした多くの「ここ」を含んでおり、しかも ...
114 ページ
たとえば、ここ Das Hier とは、木である。私が向きを変えると、この真理は消え去り、反対の真理に顚倒する。こことは、一本のなく、むしろ一軒の家である。ここ自体が消えるない、ここは、家や木などが消えていく間ずっと在り続け、家や木に無関与である ...
たとえば、ここ Das Hier とは、木である。私が向きを変えると、この真理は消え去り、反対の真理に顚倒する。こことは、一本のなく、むしろ一軒の家である。ここ自体が消えるない、ここは、家や木などが消えていく間ずっと在り続け、家や木に無関与である ...
116 ページ
... ここ」の顚倒も生じてしまい、「こことは、木であり家である」だけでなく、「こことは、そこであり、そことは、ここである」という馬鹿げたことが成立してしまう。君は顚倒している。「ここはそこである」、そこまでやってこそ「顚倒」はその本領を発揮 ...
... ここ」の顚倒も生じてしまい、「こことは、木であり家である」だけでなく、「こことは、そこであり、そことは、ここである」という馬鹿げたことが成立してしまう。君は顚倒している。「ここはそこである」、そこまでやってこそ「顚倒」はその本領を発揮 ...
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多く使われている語句
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