現代思想, 第 35 巻、第 9 号青土社, 2007 |
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200 ページ
... 普遍化し、ひとかどの人物となる。あるいは抽象的普遍としての大義に身を投じて、公共的普遍としての〈国家〉をリアリティあるものに変え(「奉公のヒロイズム」、「高貴な意識」)、ついにはそこに画竜点睛というべき「決裁する自己」、絶対君主すら立てる ...
... 普遍化し、ひとかどの人物となる。あるいは抽象的普遍としての大義に身を投じて、公共的普遍としての〈国家〉をリアリティあるものに変え(「奉公のヒロイズム」、「高貴な意識」)、ついにはそこに画竜点睛というべき「決裁する自己」、絶対君主すら立てる ...
255 ページ
... 普遍的な力の「真面目さは、滑稽な過剰である。なぜなら、行為する個別性という力であるのは、実際には人間たちだからである。そして人間たちの努力や働きも、まったく同様に無駄な苦労である。なぜなら、すべてを導いているのは、むしろ神々だからである ...
... 普遍的な力の「真面目さは、滑稽な過剰である。なぜなら、行為する個別性という力であるのは、実際には人間たちだからである。そして人間たちの努力や働きも、まったく同様に無駄な苦労である。なぜなら、すべてを導いているのは、むしろ神々だからである ...
267 ページ
... 普遍性の跡を継ぐ諸々の最高の理念、すなわち、意識にとっての最後の拠り所だとされる諸々の純粋な観念は、まさにその普遍性ゆえに空虚でもあるほかはなく、偶然的な個々の利害関心によって備給されるほかない。こうした最高の理念であるプラトンのイデア ...
... 普遍性の跡を継ぐ諸々の最高の理念、すなわち、意識にとっての最後の拠り所だとされる諸々の純粋な観念は、まさにその普遍性ゆえに空虚でもあるほかはなく、偶然的な個々の利害関心によって備給されるほかない。こうした最高の理念であるプラトンのイデア ...
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