現代思想, 第 35 巻、第 9 号青土社, 2007 |
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... 関係ではなくて、個人と普遍との関係になってしまっている。「我と汝の間の承認」はどうなってしまったのだろう。ジープの引用を続ける。我と汝のあいだの承認は普遍的なものの目的ではなく、逆に個別者による普遍的なものの承認が、相互人格的関係の目的 ...
... 関係ではなくて、個人と普遍との関係になってしまっている。「我と汝の間の承認」はどうなってしまったのだろう。ジープの引用を続ける。我と汝のあいだの承認は普遍的なものの目的ではなく、逆に個別者による普遍的なものの承認が、相互人格的関係の目的 ...
124 ページ
... 関係でみずからであること、すなわち自立性の仕組みと他との関係で対比的(否定的)に自己であることは、異なった仕組みで成立していると考えるのが妥当なラインだと思える。この二つを統一的な視点で、すなわち一つの機構で捉えることは、実は現在でもでき ...
... 関係でみずからであること、すなわち自立性の仕組みと他との関係で対比的(否定的)に自己であることは、異なった仕組みで成立していると考えるのが妥当なラインだと思える。この二つを統一的な視点で、すなわち一つの機構で捉えることは、実は現在でもでき ...
191 ページ
... 関係――それはまさしく関係以前の関係と言うべきものだが―は、翻って、ヘーゲルの『精神現象学』におけるあの「悪の告白とその赦し」にも、鋭い眼差しを向けさせるものではないだろうか。というのも、ヘーゲルの想定している相互批判的な承認関係は、その ...
... 関係――それはまさしく関係以前の関係と言うべきものだが―は、翻って、ヘーゲルの『精神現象学』におけるあの「悪の告白とその赦し」にも、鋭い眼差しを向けさせるものではないだろうか。というのも、ヘーゲルの想定している相互批判的な承認関係は、その ...
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