古代音楽論集: アリストクセノス/プトレマイオス

前表紙
京都大学学術出版会, 2008 - 383 ページ
ギリシア音楽の理解のために必須のハルモニア論(音階理論)を収載する。アリストクセノス(前4世紀)は、音程を数比だけで決めるピュタゴラス派の方法論を排し、耳で聴いた音をもとに音階理論を確立した。ピュタゴラス派の系譜に属する古代随一の天文学者でもあるプトレマイオス(後2世紀)は、アリストクセノスを批判的に継承し、西洋クラシック音楽への展開の契機をなした。古代劇や抒情詩の表現には欠かせないギリシア音楽を体系的に理論づけた作品。西洋音楽論の古典的名著。

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