Nihon koten bungaku zenshū, 第 34 巻Shōgakkan, 1970 |
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... いひ狂人といひ、なら判例さこそ心は楢の葉の、風も乱るる露霜の、御幸の先に進みけり(フレは常座に入り、シテは一ノ松に立つ)。さまワキふしぎやなその様人に変りたる、狂女と見えて見苦しくわんにんやとて、官人立ち寄り払ひけり(ワキはフレの持った ...
... いひ狂人といひ、なら判例さこそ心は楢の葉の、風も乱るる露霜の、御幸の先に進みけり(フレは常座に入り、シテは一ノ松に立つ)。さまワキふしぎやなその様人に変りたる、狂女と見えて見苦しくわんにんやとて、官人立ち寄り払ひけり(ワキはフレの持った ...
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... いひ地謡へさて夢の間は粟飯の、いすいシテイ一炊の間なり、地謡へふしぎなりや計りがたしや。にんげんテへつらつら人間の有様を案ずるに(膝をかかえて面を伏せる)、はくねんくわんらくめいごジふねん地謡八百年の歓楽も、命終れば夢ぞかし、五十年の栄花 ...
... いひ地謡へさて夢の間は粟飯の、いすいシテイ一炊の間なり、地謡へふしぎなりや計りがたしや。にんげんテへつらつら人間の有様を案ずるに(膝をかかえて面を伏せる)、はくねんくわんらくめいごジふねん地謡八百年の歓楽も、命終れば夢ぞかし、五十年の栄花 ...
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... いひながら、わが子ながらつみとがやたけ世をばげに、何か恨みんもとよりも、因果のめぐる小車の、いんぐわなに明け」は「開け」にをぐるま「藤波」と熟語になるので、「藤」もシチへ海人の刈る藻に住む虫のわれからと、音をこそ泣かめな「え」「帰れ」は ...
... いひながら、わが子ながらつみとがやたけ世をばげに、何か恨みんもとよりも、因果のめぐる小車の、いんぐわなに明け」は「開け」にをぐるま「藤波」と熟語になるので、「藤」もシチへ海人の刈る藻に住む虫のわれからと、音をこそ泣かめな「え」「帰れ」は ...