Nihon koten bungaku zenshū, 第 34 巻Shōgakkan, 1970 |
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... おんのぼおんふみ疾く御上りにて候。またこれなる御文と御花筐とを、たしかに参らせよとの御事にて候。これこれ御覧候へ(使者はシテに花筐と文とを渡し、一ノ松へ下がる)。おんのぼシテ「(文を見つめながら)さてはわが君御位に即かせ給ひ、都へのおん御 ...
... おんのぼおんふみ疾く御上りにて候。またこれなる御文と御花筐とを、たしかに参らせよとの御事にて候。これこれ御覧候へ(使者はシテに花筐と文とを渡し、一ノ松へ下がる)。おんのぼシテ「(文を見つめながら)さてはわが君御位に即かせ給ひ、都へのおん御 ...
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... おんたづワキ「流され人にとりても、いかやうなる人を御尋ね候ふぞ。さむらひくしちびぞう「平家の侍悪七兵衛景清を尋ね申し候。おん二やまかげわらやワキ「ただいまこなたへ御出で候ふあれなる山陰に、藁屋の候ふに人は候はざりけるか。こつじき「その ...
... おんたづワキ「流され人にとりても、いかやうなる人を御尋ね候ふぞ。さむらひくしちびぞう「平家の侍悪七兵衛景清を尋ね申し候。おん二やまかげわらやワキ「ただいまこなたへ御出で候ふあれなる山陰に、藁屋の候ふに人は候はざりけるか。こつじき「その ...
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... おんすがたござたす)、何と申しても御姿隠れ御座なく候ふ間(子方へ向く)、四奈おそこのままにてはいかがと存じ候。両手をついて)恐れ多き申おんすずかけし事にて候へども、御篠懸を除けられ、あの強力が負ひたおんかたおんかさふかふかる笈をそと御肩に置 ...
... おんすがたござたす)、何と申しても御姿隠れ御座なく候ふ間(子方へ向く)、四奈おそこのままにてはいかがと存じ候。両手をついて)恐れ多き申おんすずかけし事にて候へども、御篠懸を除けられ、あの強力が負ひたおんかたおんかさふかふかる笈をそと御肩に置 ...