Nihon koten bungaku zenshū, 第 34 巻Shōgakkan, 1970 |
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... ひけるは、木ゆく河のくも七兵衛景清は、平家方の者であることによって源氏に憎まれ、日向の国宮崎とかいう所に流されて、年月を送っておいでになるとか。まだ旅に出たことのない身ながら旅立って、道中につらいことのあるのも旅の常、これも父に逢うため ...
... ひけるは、木ゆく河のくも七兵衛景清は、平家方の者であることによって源氏に憎まれ、日向の国宮崎とかいう所に流されて、年月を送っておいでになるとか。まだ旅に出たことのない身ながら旅立って、道中につらいことのあるのも旅の常、これも父に逢うため ...
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... ひけるけれども、退却していったのである。が、きをし、虎乱入や飛鳥の翔といった戦法で、いろいろと手段を尽くして、攻め戦ったところ、相手はこれにたえられず、正面から進む者十三人、同じ場所に斬り伏せられてしまい、そのほかの者も傷を負い、太刀を ...
... ひけるけれども、退却していったのである。が、きをし、虎乱入や飛鳥の翔といった戦法で、いろいろと手段を尽くして、攻め戦ったところ、相手はこれにたえられず、正面から進む者十三人、同じ場所に斬り伏せられてしまい、そのほかの者も傷を負い、太刀を ...
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... ひけるぞや。さあらば身命を仏憶にま 豪汁ら危しの御事やな。 それではわが命を仏の御心に任せて、こみこころ寂昭「さては、やはり石橋でありましたか。童子「そのとおり、石橋であります。その向こうは文殊の浄土の清涼山であります。よくよくお拝み ...
... ひけるぞや。さあらば身命を仏憶にま 豪汁ら危しの御事やな。 それではわが命を仏の御心に任せて、こみこころ寂昭「さては、やはり石橋でありましたか。童子「そのとおり、石橋であります。その向こうは文殊の浄土の清涼山であります。よくよくお拝み ...