Nihon koten bungaku zenshū, 第 34 巻Shōgakkan, 1970 |
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... 世阿弥は数多くの作品を作った。現在、ほぼ確実に世阿弥の作品といってよいであろうといわれているものは、彼が改作したものまりふじわか年鬼夜叉に藤若の名を与えたのは良基であった。藤若は、蹴鞠・連歌などにもすぐれていたという。彼は、義満のもとで ...
... 世阿弥は数多くの作品を作った。現在、ほぼ確実に世阿弥の作品といってよいであろうといわれているものは、彼が改作したものまりふじわか年鬼夜叉に藤若の名を与えたのは良基であった。藤若は、蹴鞠・連歌などにもすぐれていたという。彼は、義満のもとで ...
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... 世阿弥の次男元能は、父の談話筆記である『申楽談儀』をまとめた後に出家遁世し、さらに永享四年、長男元雅は伊勢で客死してしまう。時に世阿弥七十歳。ここに彼の直系の後継者は絶えたのであった。翌年、三郎元重は観世大夫となる。そして世阿弥は翌永享 ...
... 世阿弥の次男元能は、父の談話筆記である『申楽談儀』をまとめた後に出家遁世し、さらに永享四年、長男元雅は伊勢で客死してしまう。時に世阿弥七十歳。ここに彼の直系の後継者は絶えたのであった。翌年、三郎元重は観世大夫となる。そして世阿弥は翌永享 ...
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... 世阿弥は、「当世は御目も弥闌て、少しきの非をも御讃談に及ぶあひだ、玉を磨き、花を摘める曲ならずは、上方様の御意にかなふ事あるべからず」と言う。世阿弥の時代は、役者たる者、いやが上にも芸を磨かねばならなかった。鍛練された芸の力が容姿の美を ...
... 世阿弥は、「当世は御目も弥闌て、少しきの非をも御讃談に及ぶあひだ、玉を磨き、花を摘める曲ならずは、上方様の御意にかなふ事あるべからず」と言う。世阿弥の時代は、役者たる者、いやが上にも芸を磨かねばならなかった。鍛練された芸の力が容姿の美を ...