Nihon koten bungaku zenshū, 第 34 巻Shōgakkan, 1970 |
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... 少将(足拍子を踏み、常座へまわり、ワキへ向く)。さんげワキ「さては小野の小町四位の少将にてましますかや。懺悔に罪を滅ぼし給へ。しらくも一五ツレへもとよりわれは白雲の、かかる迷ひのありけるとは(ツレは脇座へ行き、ワキよりも上座に着座する) ...
... 少将(足拍子を踏み、常座へまわり、ワキへ向く)。さんげワキ「さては小野の小町四位の少将にてましますかや。懺悔に罪を滅ぼし給へ。しらくも一五ツレへもとよりわれは白雲の、かかる迷ひのありけるとは(ツレは脇座へ行き、ワキよりも上座に着座する) ...
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... 少将は〔立回り〕を舞い、闇夜に通うさまを示す。やみよた。曇り空と同じように感ぜられたのであっ少将「わが身ひとりには涙の雨が降るためか、砂場「たまには曇っていない時があるが、その時でさえも、少将「目に見えぬ鬼が出て、わたくしを一口に食う ...
... 少将は〔立回り〕を舞い、闇夜に通うさまを示す。やみよた。曇り空と同じように感ぜられたのであっ少将「わが身ひとりには涙の雨が降るためか、砂場「たまには曇っていない時があるが、その時でさえも、少将「目に見えぬ鬼が出て、わたくしを一口に食う ...
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... 少将「ああいそがしいこと、おや、もはや今日も暮れようとしている。(少将)「小町はさぞかし待っていることだろ少将「藤色の袴をつけて、(少将)地「裏も紫色の、少将「重ねて着ることにし、(少将)「花摺りの美しい色の衣を、少将「蓑も脱ぎ捨てて、(少将) ...
... 少将「ああいそがしいこと、おや、もはや今日も暮れようとしている。(少将)「小町はさぞかし待っていることだろ少将「藤色の袴をつけて、(少将)地「裏も紫色の、少将「重ねて着ることにし、(少将)「花摺りの美しい色の衣を、少将「蓑も脱ぎ捨てて、(少将) ...