それでも僕は歩き続ける

前表紙
平凡社, 2021 - 216 ページ
料理研究家
土井善晴さん絶賛!
「がんばれ陽希」
僕はこれからもずっと応援する

人気テレビ番組『グレートトラバース3 ?日本三百名山全山人力踏破?』でおなじみの田中陽希が、旅の途中で綴ったこれまでの人生とこれからのこと。
驚異的な挑戦を続ける理由や、次世代をになう子どもたちへのメッセージが綴られます。

本書は「日本3百名山ひと筆書き」の旅の途中、2020年春から夏にかけて、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、山形県にて三ヶ月に渡わたる空き家生活を送る中で、リモートインタビューを通して語られた言葉をまとめたものです。

「ここでの暮らしに少し慣れた頃、以前、書籍づくりでお世話になった編集ライターさんから連絡をもらいました。『いまの率直な想いやこれまでの経験をインタビューという形で自叙伝にまとめてみませんか』というお話でした。
まだ旅の途中ですし、予想もしていなかった環境の中でどこまでできるかわかりませんでしたが、やってみようと思いました。空き家暮らしでは故郷や家族のことをよく思い出しますし、僕が所属しているチームイーストウインドのことや将来のことなども頭を巡ります。いつまでこの状態が続くのか、いつ旅が再開できるのかまったく見えず、不安や孤独を感じることもあります。
でも、こうした時間を過ごすのは人生初めてのことですし、貴重な経験です。いまだからこそ、じっくり自分自身と向き合えるかもしれない、そう思いました。」
(本書「まえがき」より)

幼少期から学生時代までの貴重な写真、「グレートトラバース3」の記録写真を収録。

対象:小学校高学年以上
公益社団法人全国学校図書館協議会選定第54回夏休みの本(緑陰図書)指定図書


はじめに
第一章故郷と僕のアイデンティティ
第二章影響を受けた人たち
第三章挑戦という転機
第四章旅の準備と心構え
第五章日本の風景、巡り会い
第六章人は人によって成長できる
第七章これからの時代を担う若者たちへ
第八章自然から学んだことを伝えていきたい
あとがき

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著者について (2021)

田中陽希:プロアドベンチャーレーサー。1983年、埼玉県生まれ、北海道富良野市麓郷育ち。小中高校、明治大学卒業までクロスカントリースキー競技に取り組み全日本学生スキー選手権大会などで入賞。2007年より、田中正人率いるアドベンチャーレースチーム「チームイーストウインド」に所属する。2014年、陸上と海上を人力のみで進む「日本百名山ひと筆書き」を発案し、達成。翌年には「日本2百名山ひと筆書き」を成し遂げる。2018年より、自らの旅の集大成として「日本3百名山ひと筆書き」に挑戦中。旅の様子はNHKBS番組『グレートトラバース3 〜日本三百名山全山人力踏破〜』として放送されている。著書に『グレートトラバース日本百名山ひと筆書き』『グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き』(いずれもNHK出版)、田中正人との共著『アドベンチャーレースに生きる!』(山と溪谷社)がある。 千葉弓子:編集ライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、2001年より広告マーケティングやデザイン関連の出版社にて雑誌、書籍の編集ライターとして活動。2014年よりトレイルランニングやハイクをテーマにしたウェブマガジン「グランノート」を主宰。山岳系雑誌への寄稿やスポーツグラフィック誌『Number』(文藝春秋)等でインタビューも手がける。主な編集書籍は『アドベンチャーレースに生きる!』田中正人・田中陽希共著(山と溪谷社)、『挑戦は人間だけに許されたもの』三浦雄一郎著(平凡社)、『モンベルの原点、山の美学』辰野勇著(平凡社)など。

書誌情報