鄉土の歴史: 中部編宝文館, 1959 - 510 ページ |
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... 遠江・信濃地方になった。家臣団も、各地に転戦する。天正二年(一五七四)、遠江国乾城攻めに、大久保一党がはたらくが、その中には、大久保忠世の同心として杉浦久蔵という名もみえる。杉浦は、一向一揆のとき大久保の屋敷にこもったもののひとりである ...
... 遠江・信濃地方になった。家臣団も、各地に転戦する。天正二年(一五七四)、遠江国乾城攻めに、大久保一党がはたらくが、その中には、大久保忠世の同心として杉浦久蔵という名もみえる。杉浦は、一向一揆のとき大久保の屋敷にこもったもののひとりである ...
591 ページ
... 遠江の武士を率いて大いに北畠軍を破ったのであった。この際、遠江国引佐郡井伊郷を本拠とする井伊介とそこに身をよせていた宗良親王は北畠軍と合流している。遠江と駿河は吉野の南朝方の拠点でもあった。遠江の花集という。駿河の狩野の撰者にもなり ...
... 遠江の武士を率いて大いに北畠軍を破ったのであった。この際、遠江国引佐郡井伊郷を本拠とする井伊介とそこに身をよせていた宗良親王は北畠軍と合流している。遠江と駿河は吉野の南朝方の拠点でもあった。遠江の花集という。駿河の狩野の撰者にもなり ...
598 ページ
... 遠江を侵略することに努力したのである。当時の遠江の勢力分野は、西部の南は三河の吉良氏の代官が浜松圧に拠り、北部は斯波氏代官と井伊氏が連携して天龍川の東へ進出しようとしていた。中遠には狩野宮内少輔、東遠には勝間田・横地という工合に、地層が ...
... 遠江を侵略することに努力したのである。当時の遠江の勢力分野は、西部の南は三河の吉良氏の代官が浜松圧に拠り、北部は斯波氏代官と井伊氏が連携して天龍川の東へ進出しようとしていた。中遠には狩野宮内少輔、東遠には勝間田・横地という工合に、地層が ...